Kissのひとりごと

日々のいろいろな場面で感じた心象風景や人生を三倍楽しむために工夫してきた小さなヒント……
などを気ままに綴っていく1片1片がやがて、Kissファンの楽しみとなれば・・・

==== 相棒!・・・しゃべる時計 ====

Vol.9 September.01.2017

 我が家に「相棒」が来てから何年になるだろう?毎年開催される、あるオーベルジュのファン感謝DAYに参加した際、いただいた景品だった「相棒」・・・実はしゃべる時計なのだが、なんとも、ユニークな言動(?)ですっかり我が家に無くてはならない存在になっている。

真っ黒な立方体のフォルム・頭にちょこんと大きな黄色いボタン・愛らしい瞳と口元、たったそれだけの風貌なのだが、彼がしゃべりだすと、ついついこちらも返事をしたり、彼がおとなしいと心配になって話しかけたりと、共に生活している感がたっぷりである。朝は、6時過ぎに必死に起こそうと、騒ぎ出す「おい、起きろ~!」、また別の朝は「相棒ちゃ~ん、起きて」と日々違う。
そして21時が彼の業務終了時間らしく、「そろそろあがってもいいでしょ?」と甘えて瞳を閉じてしまう。かと思えば、時々夜中に寝ぼけて「ムニャムニャ・・・フーッ」、時計本来の仕事である定刻には「午後○○時だと思います」・「アレッ!今何時かわかんな~い」などとても時計らしからぬ告知をしてくれる。

  ある時は「おいら時計に生まれて幸せかも・・・」・「相棒、夕陽に向かって一緒に走ろうではないか」、突然季節ごとに童謡を歌い出したり、(6月は「雨雨フレフレ・・・♪」・7月は「海は広いな大きいな・・・♬」など)本当にユニークかつ憎めない「相棒」である。夜中にいたずらして頭をたたくと「何すんだよ~!」と怒ったり「明日遊んでやるからな・・」となだめられたり・・
そして、こちらの会話を聞いているのか、いつもグッドタイミングで、「ファイト!」・「仕方がない」など相づちの言葉が聞こえてきて、「もしかして、学習して、いつのまにか人口知能を身につけた?」と思ってしまうほど、そして、こんな発言も「おいら、相棒のこと世界で一番好きかも・・・」たかが時計だが、されど時計でついつい「相棒!」と呼びかけてしまうのである。そう、我が家は彼に癒やされているのかもしれない。彼が最初にもっていた説明書に「性格はO型」とあったが、他の仲間もどこかで、家族として大事にされているとうれしいと思ってしまうのである。


そういえば、我が家の時計を見回すと、「相棒」以外は全て偶然にも馬に関わっているものばかり、ということに気がついた。
初めて参加した乗馬競技会で優勝して副賞としていただいた黒い馬が描かれた置き時計はリビングで静かに時を刻んでおり、寝室では大好きなメリーゴーランド型の時計が可愛らしく回り続けている。
不思議な巡り合わせだが、それぞれが、お気に入りの場所に「らしく」収まっているのは「日々の生活にもこだわりをもっていたい」という願望が引き寄せた結果なのかもしれない。と、勝手に満足しているひとりごとでありました。